これは私が「切る」について本気出して考えてみたときの話なんですが・・・
「刺す」と「切る」の違いはなにかと考えると、点と面の先だろうか。しかし、刃物は均一な線ではなく、刃と呼ばれる鋭い部分があり、それによって切ることを可能としている。つまり、「切る」のごくごく初期段階には「刺す」フェーズが存在すると解釈できるのではないか。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
と捉えると、外科研修医がメスで上手に切れないのは「切れない」のではなく「刺せてない」からと考えることができる。どうでしょうか。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
そもそも、なぜ「切ろう」と思うのか。何を目的に「切る」のか。創口を作る、腫瘍を取る、不整な面をトリミングする……その本質は「分ける」ためにあるのではないか。我々は「切る」のではなく「刺して分ける」行為を行っているのではないか。と考えるとちょっと手術が上手くなれそうな予感しません?
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
要は、「切る」は手段であって、目的ではないよね。「切る」という行為を俯瞰して考えてみようぜといった提案です。
顧客が欲しているのはドリルではなくドリルの穴だ!みたいな話かもしれません。
こう陳腐な例えに集約してしまうと、いやいや俺は「ドリルが欲しい」「ドリルで穴を開ける壁が欲しい」なんて特異な方も出てきそうですが、それはこの際おいといて。
▼Impression
切る行為そのものな好きな人は少し我慢していただいて、「切る」について考えてみましょう。
定義
ここで国語辞典での定義を確認しておきます。
1 つながっているものを断ったり、付いているものを離したりする。特に、刃物などでものを分け離す。「枝を―・る」「爪 (つめ) を―・る」「二センチ角に―・る」
多種多様な意味合いのなかで、一番目にコレがくるということは、やはり「切る」の本質は「離す」にあるようですね。
ちなみに「刺す 切る 違い」で調べた結果ですが、
刺傷(ししょう)とは、刺すすなわち、鋭くとがった物を体に突き入れ、貫通させる事である。 主に意図をもって行われるものが多く、刺傷による死因として、心臓や肺などの外傷性ショック、多量出血、傷口からの感染などがある。なお、刺すと切るとの違いとして、凶器を身体に垂直に突き刺し、縦に抜く動作を刺す、刺した後横に滑らせて抜く動作が切ると定義されている。
人間は切られたら出血量が半端ではない。でも死なないのだ。刺すわけじゃないから。しかし、切ると血が派手に出る。それは凄惨な光景になる。だからインパクトとして残る。切ると刺すでは違うのだ。本当に殺したければ刺すのが一番だ。
「切ると刺すでは違うのだ。本当に殺したければ刺すのが一番だ」怒羅権初代総長が語る中国人犯罪グループの“省民性”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
ちょっと穏やかじゃない話になってしまいました。
また、前述の私のたわごとにいただいた意見を引用すると、
刃物が切れる理屈って考えたことなかったですが、円錐形であるゆえに全方位にくさび原理が働くのが「針で刺す」ということなので、「切る」の特殊な一形態が「刺す」と考える方がよい…のかも?
刺すは針でもできるので点、切るは面を分断する意味なので線だとわたしも思います。
切る場合、刃先で刺して切る方法と、刃の腹でいきなり線で分断する場合があるなぁと思いました。
そうですね。「刺す」とは表現しづらい「切る」パターンがあります。
「切る」のごくごく初期段階には「刺す」フェーズが存在するというより、「切る」のなかに「刺す」が含まれることがある・・・と位置づけておけば間違いなさそうですね。
たとえば定規でパンを「切る」ことができますよね。
定規でパンを「切る」場合は、「刺す」フェーズはなくて、いきなり「分ける/分断する」を行っています。「切る」とは「つながっているものを断ったり、付いているものを離したりする」行為であるとのことのため、これも紛れもなく「切る」のようです。
でも、仮にパンを空手チョップで2つに分けた場合は「切る」と表現するのはいささか疑問が残りそうです。いくら綺麗な断面であっても、おそろしく早い手刀といえど。同様に、ビームで上半身と下半身を真っ二つにされてしまう事例があったとしたら、それを「切られた」と表現するのは違うような気がします。
「切る」の定義は刃物に限定しないものの、なんらかしら、扁平なモノに限るといった暗黙の条件がつきそうですね。ビームは駄目でもビームサーベルであれば「切る」と表現してもよさそうな気がしませんか?
と、このように「切る」という行為も奥が深いように思えます。何を、何が目的で「切る」のか意識して見ると、どこをどのように切ればいいのかアプローチが変わってくるかもしれません。
残りの紙面で参考になりそうなツイートを並べておきます。あとは君たちの頭で考えてみよう!
それでは、あなたの快適な「切る」ライフを!
それ違うキル~~~! ってねw
▼目次
キーワード:刺す、切る、分ける、分かつ、剥がす、針、採血、ルート、ライン、注射
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切る
「ギプスを取り除くとき丸ノコみたいなの使うじゃないですか。あれ、皮膚まで切っちゃったりしないです?」と回診のときドクターに聞いたら「ありえないです。あの刃は回ってるんじゃなくて振動している。硬いものだけ切れて柔らかいものは切れないんです」とのこと。この年になるまで知らなかったよ
— 尻P(野尻抱介) (@nojiri_h) 2020年7月10日
剪刀で切るとき、外科の先生には音を立てるように(切り終わったことを周知させるため?)教わった記憶があるんだけど、ウチでは音を立てないように(組織を傷つけるから?)教わった。他の科や施設ではいかがでしょう。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2020年11月8日
音をたてるのはペアンやコッヘル、持針器を閉じるときではないでしょうか。周囲にしっかり把持できているのを周知するために、そうします。奥にある組織を切らないために、ハサミは閉じ切らないイコール音を立てないほうが良いと後輩たちにも指導してました。
— sbc_kenji.murayama (@sbc_kenji) 2020年11月10日
パチンと先まで閉じると組織が弾ける(気がする)ので血管壁の途中なんかでは閉じ切らないようにしてます。
— 皮弁くん (@prs_micro) 2020年11月8日
プラ板なんか切るときもそうしないと割れますし。
こちら側のどこからでも切れます界に新たなる刺客 pic.twitter.com/MCd406sZeL
— すめらぎ琥珀 (@sumeragitec) 2022年4月10日
刺す
最近気付いたこと
— かずくり (@kazu_clinica) 2021年9月13日
ワクチン接種のとき俺は大体こう持ってる(←)けど、歯科医師はこんな感じ(→)でもつ先生が多い。 pic.twitter.com/1JazgC33U6
口腔外科手術の局麻もこんな感じで持ってはりますね。キシロカインカートリッジを交換するような感じのシリンジで口腔内で刺入部にもう片方の手で支えがない中で打つことに特化した持ち方なのかもしれないです。
— トリスハイボール (@82tory32) 2021年9月13日
【アンケートにご協力ください!🙏】
— 中の人4号@MediBang (@medibangNo4) 2022年1月24日
突然ですが絵描きの皆様に質問です🙏
Q.お絵かきする時のペンの持ち方はどれですか?
リプ欄にアンケート貼り付けますので画像を元にご回答お願いします!
※アンケートに該当がない方は引用RTかリプで自分の持ち方を教えてもらえるとうれしいです! pic.twitter.com/k9nYpe7I88
握り方いろいろ。
注射針には二段研ぎをして先端にランセットポイントと呼ばれる体組織を切り裂きやすくした場所を作る技法がある。
— 亜留間次郎 (@aruma_zirou) 2021年9月13日
技法自体は人力で注射針を研いでいた時代からあったらしい。
このため、腕の良い研師がいると痛くなかったらしい。
実は医者の腕ではなく研師の腕だった説 pic.twitter.com/6P7cPCBUQc
なんでランセットポイントから後ろは緩い角度で斜めになっているのかと言うと、穿刺抵抗は進入する針の断面積変化が緩やかなほど小さくなるから。
— 亜留間次郎 (@aruma_zirou) 2021年9月13日
これは空気抵抗や水の抵抗など抵抗全般に共通した科学の基本、だから飛行機もロケットも先端が尖る。
さらに、針の先端を中心からずらして左右非対称にしたアンシメントリ―エッジという加工も同時に行ったのが現代の痛く無い注射針です。 pic.twitter.com/oemQFEc8Mj
— 亜留間次郎 (@aruma_zirou) 2021年9月13日
インスリンの針、ナノパスニードル。
— おだQ🧬💉 (@OdaQ_DM) 2021年3月16日
針先は日本刀のような構造になってます。かっこいい⚔ pic.twitter.com/ZBbPEVaU6W
ベベルアップとベベルダウンのついて解説された記事。いろいろ手技の本は読んだきた覚えがあるけど、ここまでちゃんと解説されたのは見かけないぞ……!?
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年1月12日
ベベルダウンの意味と力の作用方向(眼科手術・ルート針)|めだまにあ https://t.co/yUXvgoiori
採血
「『今年の採血は痛くなかった』って聞こえたけど針は同じなんだから誰がやっても同じよ!」みたいなしたり顔トークはたびたび盛り上がるが、おそらく手技の差はあると思う。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
駆血帯の巻く強さ、皮膚へのテンションのかけ方、消毒の面積や経過時間、針の刺入場所、針の刺入角度、採血管を入れ替える際に針先がブレないか、声掛けのタイミング、声色などなどで、本当に採血や注射が上手い人は存在すると思うんだよな。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
針が刺入した際の痛みより、採血管に血液が吸引される際の吸引圧に痛みを感じるのだと思う。ワクチンも液体が注入されるときにチクっとするはず。圧較差が注射の痛みの本質だとしたら、圧のかけ方を意識すれば痛くない注射をできるかもしれないよね。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
血糖測定を痛くしない方法は,採血を痛くしない方法と似ていて
— おだQ🧬💉 (@OdaQ_DM) 2020年9月25日
・消毒液が完全に乾いてから(薬剤刺激を避ける)
・指先ではなくやや側面側に(体の内側は敏感)
・ぎゅっと当てて(痛覚をにぶらせる)
・ためらわずに
・最低限の出血量(穿刺の深さを調整できる場合)
を意識するといいかもです.
「採血、注射されるときは刺されるところを見ている方が痛くない」
— neuro🧠 (@neuro_gucci) 2018年9月27日
麻酔科の実習で教授から教わった(体験した)豆知識。
血管が細すぎて幼少の頃から数多の看護師さん達を採血や点滴の度に唸らせてきたわたくしが、今回の入院生活に至るまでに怒涛の採血と点滴の際に言われた言葉達をまとめました。全国の看護師の皆さんお疲れ様です。本当にありがとう。 pic.twitter.com/jPo0Awe0fv
— 柔らか仕上げのフクダウニー (@0rororeo) 2022年7月8日
血管が細すぎて採血の度に苦労されて来た方の発言まとめを見かけて思い立ち、逆に「血管めちゃ太の民」な私が今まで検査や点滴の時に看護師さんから頂いた言葉の一部をまとめました。全国の医療従事者の皆様いつもありがとうございます。 pic.twitter.com/Csara3XfbW
— 月子 (@tukiko_22) 2022年7月9日
採血するとき看護師さんに「欠陥がない」と完全無欠性を褒められたことがある
— どね( 。•̀_•́。) (群) (@donnay1224) 2022年7月8日
血管が細くて毎度毎度採血・点滴て苦労してる皆さん。水の入った500mlのペットボトルをダンベルがわりにして筋トレしような。それだけでモリモリ出てくるようになるから。
— こどぶ🌻🌻🌻🌻🌻 (@codeblueflower) 2018年11月2日
自分の腕を見るたび「いい血管だなぁ…採血したいなぁ……」と思う異常者になってしまった
— けんごくう (@KENGOKUU0623) 2018年7月2日
採血室にて看護師さんとの会話
— LaLa (@lalalacozy) 2020年9月25日
我「汚れても良い服で来てますから気にしないで下さい」
看「そう言って貰えると助かります、お洒落で気分上げたいの分かるけど、良い服は汚したら弁償に幾らかかるか心配で…そう言われると頑張れます!」(泣)
ルート確保で血がビュッと噴き出た患者さん前に見た…
— エクレア (@Anna_botbot) 2021年4月11日
ルート取るときに早くこんな感じで血管の走行が見えるようにならんかな pic.twitter.com/kh15e1Lepv
— らくつろーす (@lactulos_) 2021年5月6日
針から逃げる血管
— 木曜丸九 (@mokumoku_poem) 2020年5月19日
「ごめんね素直じゃなくて」
初めて採血をするときの私 pic.twitter.com/ti2YHIq8Me
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2019年6月10日
なかなか動脈採血ができない、Aラインがとれないという人は
— 救急医 やっくん (@ERxICU_yakkun) 2020年5月9日
こちらの2枚の写真の何が違うかを考えてみてください
黒い線は橈骨動脈の走行をイメージしています pic.twitter.com/I9tGoxed9l
1枚目は視点を変えるとこうなります
— 救急医 やっくん (@ERxICU_yakkun) 2020年5月9日
動脈の走行に平行に針が向いていますね pic.twitter.com/1tXKgdqJbK
2枚目は視点を変えるとこうです
— 救急医 やっくん (@ERxICU_yakkun) 2020年5月9日
斜め上から見下ろすと、穿刺の向きがわかりにくくなります
注意しましょう
手元で少し角度が変わるだけでも、血管に到達する頃にはかすりもしません
血管のど真ん中を捉えられるように頑張ってください pic.twitter.com/d7Ozref3zJ
採血とか点滴ルート取りって上手い下手もそうだけど、一番は"入る"と思って入れるかどうかな気がする。これ無理そうと思って入ることはほぼない。
— kokupo©︎ (@kokuponz) April 9, 2019
ちなみに22Gは0.7mm、20Gは0.8mm、橈骨動脈は3mm、静脈は色々。なんか入る気しません?💉👌
あと刺す場所。新人さんは結構いい血管の直上からエントリーしてしまう事が多いけど、実は結構手前からやった方が血管の中でキンクしないで良いのよ。角度も低めでいけるし。明日からやってみて💍
— kokupo©︎ (@kokuponz) April 9, 2019
【点滴静脈内注射/
— 麻酔科🏳️🌈まるか (@Masuika_Maruka) 2020年2月26日
二等辺三角形テンション法】
静脈内留置針を刺すとき…
✔︎下から皮膚を張ると、指が邪魔で針を寝かせられない❗️
✔︎横から皮膚を張ると、血管が動く❗️
✔︎外筒を持とうとテンションを外すと、皮膚と血管がブレる❗️
そんなお悩みに『二等辺三角形テンション法』がオススメ😉 pic.twitter.com/PuWMP9u2YE
自分の中では採血について解説し終わったつもりだったのですが、そういう質問が来るのか…!と斬新でした。ちょっと漫画の方の更新にも使わせていただきます…!
— せや(✿╹◡╹)ろか (@seya_roka) 2018年10月18日
詳しい神経をたくさん描いて解説してるのはすでにズルカンさんがなさっているので省きました・ω・ pic.twitter.com/4QgxLG5Sbz
末梢ラインとる時に逆血が一瞬で止まることない?
— 白石拓人(みすほわ) (@misuhowa3219) 2019年11月25日
「突き破った」と思ってそのまま少し抜いてみるのは間違い
正しい手技は
①逆血なくてももう2-3mm針を進める
②針先が隠れる程度内筒だけ抜き、
針を隠したまんまゆっくり抜く
③逆血があったら外筒だけ進めていく
成功率上がるからぜひやってみて
針が抜けなくなるのは、入ったと思って外筒を進めたけど上手く入ってないときに外筒が後壁とかにひっかかってキンクしたところに内筒を無理やり戻すとこんな感じに外筒を損傷しています。 pic.twitter.com/MagpJPc4YC
— KOTARO (@KotaroSuemitsu) 2021年9月23日
管理しやすい場所、血管が細かったり漏れやすかったりしてみんなができない難しいところに刺せたりするとよっしゃ!と思うけど採血、点滴静脈注射は人に針を刺すというかなり高度な技術を要するものなので患者さんが苦痛でないように安全にできるのが一番で点滴、採血が今本当に必要なのかも考える。 pic.twitter.com/Ci8qs1WECn
— 看護師のかげさん🐱イラスト看護帖書籍化🍌 (@877_727) 2018年12月21日
《臨床》注射針・サーフロの色・イメージpic.twitter.com/0ILc9UjcYj
— 医学語呂なう (@med56_bot) 2020年4月27日
このルート針すごくない??
— ジョンは小児科医 (@hj0229) 2021年11月1日
しかも外筒に逆流防止弁ついてて逆血が溢れる心配がないの。 pic.twitter.com/qqfmAcxfmo
この針すごくない??
— れみ (@ma_suica) 2021年11月2日
先っちょからワイヤーが出るの。
あと、逆流防止弁も安全装置もないの。 pic.twitter.com/0J0B6qniYp
某社の留置針がMRI室で持ってかれたと聞いたので、ぶった切ってみたら確かに金属部分がある。 pic.twitter.com/IyEyST8LTv
— 🦀蟹にい🦀 (@fuchikoma1977) 2018年7月3日
採血時の注射針の刺し直しを格段に減らす可能性を秘めた「人間と同じくらい採血がうまいロボット」が登場(2020)https://t.co/aGEExHorOk
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) 2021年2月14日
いや「貼りつけるタイプ」じゃなくて「針つけるタイプ」やん!
— ノナプルナイン@東タ17a (@nonuple9) 2021年9月27日
思いっきり刺しに来てるやん!
絆創膏のように貼り付けるタイプのワクチン登場…「注射の10倍の効果」(中央日報日本語版)#Yahooニュースhttps://t.co/Hw1IAivZAq
CVがなかなか入らない時に
— m9 (@m99094) July 26, 2018
カテ室のBGMで
ミスチルのHANABIが流れてきた
『もーいっかいもーいっかーい
もーいっかーいもーいっかーい』
選曲に若干の悪意を感じますw
_(:3 」∠)_
針先20Gの不信感が 挙げ句の果て静脈を刺しちゃって
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年6月28日
ロストワンの血ガス
最悪すぎる医者
— 阿諏訪 祀 (@AsuwaMatsuri) 2022年4月4日
「この注射針ね
"かえし"がついてるんですよ」 pic.twitter.com/XlpZQMmrMB
刺さる
喉に刺さった魚の骨取りに行った耳鼻科の先生に「年末の忙しい時にこんなしょうもないことですみません…」って言ったら「いえ、大事なことです」って真剣に診てくれたんですが、鼻からカメラ入れられて「カッ!コァッ!ッオエェ!」って泣いてたら先生と看護師さん達「アハハハ!」って笑ってた
— 地球のお魚ぽんちゃん@『霧尾ファンクラブ』連載 (@bakanoakachan) 2020年12月29日
研修医の時内視鏡で、食道を貫通していた魚骨があり、上司に
— さとう (@dryamadataroh) 2019年9月4日
「これ、抜いたほうがいいっすかね?」
と聞いたら
「バカ言え、手術の可能性もある」
となりCT→開胸手術
大動脈にも刺さっていて、抜いたらそこからピュッと出血したとの外科の先生
怖い話ですね
魚骨は本当に怖い。法医学の授業で、大量の血液まみれて自宅で死亡している症例が取り上げられたことがあった。解剖の末特定された死因は、鯛の骨が食道を貫き胸部大動脈に達し、大量に出血を来たしたというものだった。 https://t.co/RUueEvobQT
— 総合外科医 Dr.T (@surgeon_DrT) 2019年9月4日
エビのしっぽで食道〜胸部大動脈損傷で大量吐血してきたCT を診断したことあります。
— RIE (@baba_yaga_r) 2019年9月4日
手術準備中に亡くなりました。
それ以降、エビのしっぽ食べないように言ってまわってるけど、甥っ子4歳がエビの尻尾好きで困る https://t.co/ZXg0zBS9ZT
小学生のときに鰻の小骨が喉の奥に刺さって以来、骨の多い魚を食べない人生を送ってきたので魚を綺麗に食べるのが苦手。人に歴史あり。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2019年10月26日
こういう話をきくとなおさら魚を食べたくなくなる。
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誤って飲み込んだ爪楊枝がS状結腸を貫通して総腸骨動脈に突き刺さる...
— トマン (@tomatom01987693) 2019年10月30日
18歳男性. プロスポーツ選手.
腹痛, 血便, 発熱.
爪楊枝誤飲は合併症頻度が高く, 報告例では79%が腸管穿孔(!), 死亡率は10%(!!).
(N Engl J Med 2019; 380: 473-485)https://t.co/YlIllb9RfC pic.twitter.com/wgAalVhDxY
爪楊枝も怖い
心室中隔に突き刺さった刺繍針!
— こどぶ🌻🌻🌻🌻🌻 (@codeblueflower) 2019年12月29日
この女性は刺繍の仕事をしており、胸に(おそらく衣服に)一本、針を刺しておく習慣があるらしいんだけど、17年前に豚に体当たりを喰らった時に、それがどっか行ったらしい。実は胸壁貫通して心内異物になった。男塾もビックリ。 https://t.co/IAdtlSykoS
刺繍針も以下略
箸ってあんなに突き刺しやすい形してるのに刺したらアウトなの馬鹿すぎる
— Kくん (@kkun414) 2022年4月4日
英語の「cute」と日本語の「刺さる」、語源的に(使われ方の変遷的に)近しいらしくて刺さる
— のんそ (@no_onso_no_life) 2022年8月8日
いま「刺さる」は別の意味で使われてますよね。
わける、わかる
この記事をまとめようと思い立ったきっかけのツイートも紹介します。
鱧の骨切りの話。板前さんはあたりまえにやってることだと思いますが、とあるコツが理解できた途端に、食べたときに骨を一切感じさせない骨切りができるようになったので理屈といっしょに解説しておきます😊 pic.twitter.com/XqOqxHXCfg
— Kentaro Hara (@xharaken) 2022年8月6日
鱧の詳細な骨格構造は以前のツイート(*)を参照していただくことにして、皮を下にして置いた身を真横から見ると、左図のような感じで骨が入っています。皮下埋没骨が皮すれすれまで伸びているので、右図のように「皮一枚残して」骨切りしないといけないんですね。
— Kentaro Hara (@xharaken) 2022年8月6日
(*)https://t.co/HCdVe2cDvQ pic.twitter.com/mZIQRmbm4Q
鱧の骨格構造を理解しましょう。3枚おろしにしたあと普通の魚は血合骨を引っ張って抜けばOKですが、鱧の場合、血合骨と皮下埋没骨がY字型につながっているので、血合骨を引っ張るだけではY字型の骨が抜けないんですよ・・・これが問題。 pic.twitter.com/SoEKzxS0Lc
— Kentaro Hara (@xharaken) 2020年8月9日
ここでポイントになるのが片刃包丁の刃が鱧の皮に当たる角度です。キレッキレに研いである刃が皮に垂直に当たるとすぐに皮が切れてしまって、これが骨切りの力加減を難しくする最大の要因ですが、(鱧に限らず)魚の皮って刃が斜めに当たるとそう簡単には切れないんですよ。 pic.twitter.com/JxWALaPXj0
— Kentaro Hara (@xharaken) 2022年8月6日
結論として「片刃包丁の刃を外側に少し傾けて切ればよい」。これだと鱧切包丁を持ってなくて柳刃包丁でやる場合でも、相当力を入れても皮が破れない。傾ける角度は15度くらいがいい気がしますが慣れるまでは30度くらい傾けてもやりやすいと思います!骨感ゼロのふんわり鱧のできあがり。鱧は奥が深い。 pic.twitter.com/UoSsHy6dGY
— Kentaro Hara (@xharaken) 2022年8月6日
物理や数学を勉強して「わかる」ようになるというのはある意味、「自分の頭の中に思考回路を作る」ようなものだと思う。頭の中に、力学回路や電磁気学回路や線形代数回路やら微積分回路やらが作成されてつながっていく。
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2022年8月4日
単に「知識がインプットされた」というのは違う。もっと根本的な所が変わる。
そしてそれには(知識のインプットよりも)長い時間が掛かる。インプットしてもしばらく経過しないと「わかる」状態に遷移しない。
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2022年8月4日
逆に、必死に勉強し続けなくても、頭の片隅に「問題を置いておく」だけで、ふとある日に「わかる」状態に遷移が終わっていることに気づくこともある。
そうなるには、「問題をおいておく」時期がないといけない。
— 前野[いろもの物理学者]昌弘 (@irobutsu) 2022年8月4日
試験の2週間前ぐらいに「そろそろ勉強しようと思います」とか言ってくる学生さんに「それは違うやろ」と思ってしまうのは、こういう理由。
なんてことを、今日、試験の採点しながらしみじみと思った。
手術に何百何千と入ってると急に哲学めいた“発見“があってレベルアップする感覚がある。「問題を置いておく」と「わかる」につながると聞いて思い起こした自験例。 https://t.co/OTC7bkvWIg
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年8月11日
考えたことは忘れる前に雑に言語化しておくと未来の自分がきっと回収してくれるので出し得です。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2021年6月8日
伏線回収、頼んだぞ!
2022/08/11 11700字
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