相手ターンにイライラしてませんか?
「傾聴」できてますか?
▼傾聴とは
「傾聴」という行為は医療を行う上で必修とされています。医師国家試験でも毎年のように問われ、正答率は99-100%であり、知らない医者はいないと断言できます。
▼実際の国試の問題
ですが・・・
あンだけ勉強して必修9割の学生でも研修一ヶ月もすれば傾聴と共感ができなくなる。これは予言です。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2019年3月8日
ペーパーでは誰しも完璧にできるのに、実際の現場では出来ていないのです。
会話分析で男→女の遮りが一番多いというのと同じだった。"最も死亡率が高いのは、女性患者と男性医師の組み合わせ…患者の話に口を挟むまでの時間は、女性医師の場合は平均3分、男性医師の場合は平均47秒という研究 / “「女性医師が診る患者は死亡率が低い」の根拠 | The …” https://t.co/rDCerckwhW
— akupiyo (@akupiyocco) 2020年7月11日
この論文にまとめられていたので、貼っておくね。
— akupiyo (@akupiyocco) 2020年7月11日
元論文は初対面の学生同士の会話を分析したもの。
1)男性同士の会話では沈黙が多い
2)女性同士の会話では沈黙が少ない
3)にもかかわらず、男性と女性の間の会話では、男性が女性の会話に割り込み、女性が聞き役になるhttps://t.co/4i5UKpKyIN pic.twitter.com/1j8G24o7Nb
「や、そんなことはない!」と反論したくなった方、まさに今「傾聴」の姿勢ができてませんよ。
医療面接はターンバトル制です。相手が話しているときは、相手のターンなのです。相手がプレイをしている時に割り込み、自分のターンのようにソリティア(※1)を始めてしまっては、楽しいバトルになりません。また、自分のターンだからといって、一方的に話し続け、まひるみコンボ(※2)を決めてもつまらない試合になるでしょう。
医療面接はターンバトル制。ルールを守って楽しくデュエルできる方法を探っていきましょう。
▼目次
キーワード:医療面接、傾聴、聴く、聞く、ターンバトル、ソリティア、まひるみ、問診、情報量、演出、待ち、待つ、待て
▼前回
▼関心MAP
相手ターン:まずは「見」に回ろう
受けの姿勢を意識しましょう。見てから対応、見てから回避。
大切な存在を亡くされたり、ご自身や周囲の方が闘病生活をされている人に対して、「大変ですね。実は私も○○で」と自分の話をするのは、「相手に寄り添ってるのでも何でもなく、自分自身の話をしてるだけ」なんですよ。Twitterでもよく見かけるけど、これ、悪気がなくてもされた方は困惑します。
— 波多野七月 (@hatano_natuki) 2020年8月16日
こういった場合に限らず、何らかの困りごとに遭遇している方に対して、「大変ですよね。実は、私にもこんな経験が」とたたみかけるのは、「相手の話を聞く」のではなくて、「自分の話をしてるだけ」です。大事なことなので、もう一度言います。自分の話をしてるだけです。
— 波多野七月 (@hatano_natuki) 2020年8月16日
「じゃあ、どうすればいいんだ!」ってことになるけど。こればかりは、人によると思う。「大変でしたね」でストップするか、「お悔やみ申し上げます」と一般的な挨拶だけするか、一緒になって悲しんだりその感情に寄り添うか。正解なんて、ないんだろうな。
— 波多野七月 (@hatano_natuki) 2020年8月16日
"今日もSNSには言葉があふれている。けれども、それは本当に必要な言葉だろうか。言うべき言葉の連続が、感じなければいけない感情を作り出していかないだろうか。"
— 長谷川哲士【コピサー新メンバー募集中】 (@aseetsu) 2020年1月6日
母を亡くした時、僕は布団を丸洗いしにコインランドリーに行った|Pato
https://t.co/pKENfjl2uR #Dybe @dybe_webより
終末期の患者さんの回診では、たまーにベッドわきの椅子に座って時を過ごすことにしている。特に話もせず、ただ窓の外とかをのんびり見て終わる。
— ぐっどせんせい⤴耳鼻咽喉科医師 (@0RLandNTD) 2020年2月5日
ある日もそうした後に立ち上がると、
「ねぇ先生」
「はい?」
「私、長くないんだろうけど…すぐ死にたいとは、言わないことにするよ」
「…はい」
研修医「あの患者さん、定期的に簡単な耳掃除だけしに来ますよね。開業医さんに紹介した方がいいんじゃ?」
— ぐっどせんせい👍🍧耳鼻咽喉科医師 (@0RLandNTD) 2021年11月6日
ぼく「ああ〜○○さんは…内科の癌で通院してる人なんです。あまり経過は良くないみたい」
研「?」
ぼ「なにか1つでも、治療したい…前に進んでいる実感が欲しいんじゃないかな」
研「……」
ずっと診てた患者さん👩に
— さけぐるーい🍶 (@kurukurukururi3) 2021年11月6日
👩「先生、私今度別の科での緩和治療が始まるの」
🍶「この病院でしょ?まだ診れるし入院したら会いに行くよ」
👩「やぁよ。こっから弱ってく様は先生にはみせたくないの。だからもうここでおしまい、じゃあね」
とふられた経験はいまだに思い出して泣きそうになる。 https://t.co/vMQUjrTdas
そーいや昔、いつも鼻炎の薬をもらうだけの患者さんが、他科で進行癌の診断を受けていたことを知った。
— ぐっどせんせい👍🍧耳鼻咽喉科医師 (@0RLandNTD) 2021年11月6日
若いぼくが体調を気遣うような話をすると、彼は渋い顔で「やめてよ先生…いつも通りにやってくれよ」と答えた。
彼は、耳鼻科ではただ鼻水が出るだけの患者でいたかったんだな、と今ならわかる… https://t.co/4HPaMYumor
明らかに予後不良なのが分かった方の、骨粗鬆症治療のヤメ時に悩むことがある
— くまし💉💉💉 (@kumash48) 2021年11月6日
禁忌にあたるとか、内服困難がなければ続けますが、通院が負担が、逆に生き甲斐か、といったあたりを探る必要もある https://t.co/NH9LANWsAR
あんま深入りしないのもマイナー科の役割なのかもしれません。
漫画『レンタル幽霊』 pic.twitter.com/80rMXS7UiH
— がっしー(漫画) (@gassimanga) 2021年9月29日
まさにスピリチュアルなケア。
割り込み欲求を「コントロール」せよ。
医師-患者間では、抗えないほど知識の差が大きいため、パワーバランスの有利不利があります。自分が優位であればあるほど、ついつい「アドバイス」したくなってしまうものですが、初心者のデッキ診断をしてダメ出しするような人ばかりでは新規を獲得できません。時には温かい目で見守るのも大事です。
医療者が読むべき記事。でも時には専門家として「ちがう」と否定しなきゃいけない時もある。頭ごなしに否定するのではなく、優しく否定できるようになりたいな。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年2月19日
コンサルタントやってた時、重要な対人技術として『「ちがう」と言うな』と習った。 https://t.co/TLL3lLMgTQ
最初に「判断をしないこと」。
つぎに「自分の間違いの可能性を、素直に告げること」。
最後に「自分は極力短く話し、相手には質問する」。
【エッセイ漫画】会話の交通整理をする(全2枚) pic.twitter.com/0Az2BYWKOf
— かん だんち (@dankoromochi) 2022年2月28日
「1を聞いて10を知る」は頭脳明晰かも知れないけど、コミュニケーションに必要なのは「10まで聞く事」です。
— あひるさん🇺🇸ナノテク研究職 (@5ducks5) 2021年6月4日
「1を聞いて10を知る」ってめっちゃいいことのように言われてるけど、「1を聞いた時点で10を想像しちゃうので3以降は聞いてない」という人は結構いる。
— 蝉川夏哉 (@osaka_seventeen) 2020年8月13日
「行間を読む前に本文を読んで下さい」ってフレーズ、無限に同意できる。
— 電波猫 (@dempacat) 2020年7月15日
いつも思うけど、傾聴の極意は何か素晴らしいことを言うのではなく、余計なことを言わないことに尽きるな。
— るり🍀 精神科医 (@ruri_psychiatry) 2021年11月18日
本当にこれ。
「傾聴が大事」という言葉の真髄は「聴け」ではなく「喋るな」なのかもしれない。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2020年11月14日
ん、昔の自分も言ってました。
「ふんふん」が便利すぎて外来で多用してる。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2020年6月5日
▼関連記事
適切な距離を置き関係を「構築」する。
話を遮ってしまったり、口を挟んでしまったりするのは、適切な距離を置けていない可能性があります。関わりすぎている。
「聞く技術」も「聞く力」も、「聞く」を個人の中に存在する技能として捉える思想なのだが、むしろ2人がいかなる関係にあるかこそが本質なのだから、「聞きやすい環境」とか「聞いてもらいやすい状況」について考える方がいい気がする。「聞く技術」が無効になるときこそ、「聞く」が問われるわけだし
— 東畑 開人 (@ktowhata) 2021年12月17日
認知症ケアの世界で凄いなと思う人たちは、何よりもまず「関係をつくる」と言う。叫んで暴れて「困った人」と思われていた人も関係を築けば笑顔が出てくると。
— 樋口直美 🌿『私の脳で起こったこと』『誤作動する脳』 (@HiguchiNaomi) 2021年12月17日
でも関係ができていないところに「何に困ってますか?何がしたいですか?」と聞かれても話せない。認知症で話す能力がないからではなく。 https://t.co/jFs2psmjdV
コーチングの授業で強調されたのは「アドバイスはするな」
— Hiroshi Watanabe (@Hiroshi99857672) 2019年10月17日
他人からのアドバイスのほとんどは、実は役に立っていない。
相談者が自分で解決策に気づくしかない。
その為には、指導者/メンターは
傾聴
明確化・パラフレーズ
疑問点に対する質問
似たような経験のシェア(notアドバイス)
に徹する。
授業で扱った「部下の効果的な褒め方」は役立ちそう。
— Hiroshi Watanabe (@Hiroshi99857672) 2019年10月16日
闇雲に褒めるのではなく、
・ストーリーを聞く
「君がこれをどう成し遂げたのかもっと聞きたい」
・組織全体への意義/貢献を明確に
「君のxxのおかげで当期のyy目標が達成された」
・当人の犠牲(家族との時間を犠牲にした等)に配慮を示す
半分俺の自己分析だけど、コミュ障は会話を「全レスしようとする」傾向があるんだよな。相手の話全てに強迫観念的に気の利いた返しやトリビアを提供しようとするあまり、返事や話題が1テンポ遅れたりズレたりして、本人は空気を読んでるつもりなのに、結果としてはKYムーブをかましてしまうというな。
— rei@生きてるだけで疲労困憊発売延期 (@rei10830349) 2019年8月9日
頭が回るコミュ障がやりがちなミスとして、「相手の話を遮って要旨や結論を先取りする」というのがあるんだよな。これは会議や議論などの「目的ありきの話」なら正解だけど、雑談などの「話すこと自体が目的」の場合、キャッチボールで相手が投げるのを妨害するようなものなので、最悪の印象を与えがち
— rei@生きてるだけで疲労困憊発売延期 (@rei10830349) 2019年9月4日
オタクは人間関係に興味を持てと言われると人間に興味をもって精神医学の話ばかりするようになるし、コミュニケーションに興味を持てと言われると言語の話ばかりしだす
— NEUROTYPICAL (@namachan10777) 2021年1月17日
初診で『すごくちゃんと話を聞いてもらえて助かりました。前の先生は全然話してもわかってくれなくて』とか言われて気持ちよくなっちゃうタイプの人が精神科医をやると、ズブズブ沼にハマってだんだん身動きが取れなくなる
— サブカル精神科医 (@subculturepsy) 2021年11月25日
うさんくさい精神科医ほど、キラキラ発言したり、患者さんに媚びている感がある。
— Mii(精神科医) (@Drmiidr) 2022年1月12日
でも時には少しくらいドライな対応がよいのかもしれません。
▼関連記事
自分ターン:「手札」を増やそう
問診というものは、実は高等技術です。傾聴が実は難しいように、問診も適切な言葉や手順を駆使していくスキルが求められます。
医学生の頃、患者さんの職業を聞くのに、
— DIO🦌総合診療医🍁離島医🏝 (@generection1) 2019年12月1日
「失礼ですが、ご職業は何ですか?」と聞いたことがある。
その後、指導医から、「別に職業を聞くのは失礼なことじゃないんだから、『失礼ですが』とか言って聞いたらあかん!」と怒られたことがありましてね。
『職業に貴賎なし』、ですよ。#なんか見た
元の主旨とズレますが、この辺の言い回しのコツはきっと皆さん色々お持ちだと思います。
— ばりすた☕️脳神経内科医 (@bar1star) 2019年12月2日
僕が使うのは
「差し支えなければ、ご職業を伺ってもよろしいですか?」ですね。
脳・神経疾患は元々どんなことができてた人で、治療やリハビリの目標をどう設定するかが大事なので、職業は必ず聞いてます。 https://t.co/hDm3g5vv6b
患者さん「めまいがほんとつらくて、もう、ひどいめまいで…」
— ぐっどせんせい👍🍧耳鼻咽喉科医師 (@0RLandNTD) 2021年11月14日
ぼく「ふーむ…そのめまいを、『めまい』って言葉を使わずに、説明して頂けませんか?」
患「えっ…その…ええと…くらくらして、だるくて、息切れして…あと生理がずっと続いてて」
ぼ「😨ふ、婦人科の先生に診てもらいましょうかね…」
「乳首が痛い」と話す患者さんがいて、私は「また今日も冗談を言って~」と笑って流してしまったのだけど、実は副作用による女性化乳房だった。
— ノグチ☁換気じじい (@drtwitting1) 2019年11月18日
当然ながら「乳房が女性化しました」とは訴えてくれない訳で、今でもひどく反省している。
なぜか週に一度だけ過量内服してしまうパーキンソン患者さんに理由聞いたら「毎週日曜に遊びに来る孫の前では元気な爺さんでいたい」なんて言っててな。内服アドヒアランス不良として断罪するのは簡単だが、背景を知るとその人が何を幸せとして生きているのか分かる時がたまーにある。
— るんばーる (@coffee_lumbar) 2019年11月25日
薬疹だー、と騒ぐ患者さんの体を観察中に仕事中のダニを現行犯逮捕できました🐞
— めでぃかぶ (@doctor_lancelot) 2021年11月8日
既往歴なし
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2019年11月13日
本当か? 最後の検診は? 最後に病院行ったのは? 既往がないのではなく、指摘されてないだけなのでは
という目で見たほうがよい。夜間救急外来には発火寸前の爆弾が紛れ込む。
ぼく「何か飲んでるお薬ありますか」
— يمر (@garbagetable) 2019年6月15日
患者「ないです」
ぼく「治療中の病気ないですか」
患者「ないです」
ぼく「病院には行ってないですか」
患者「行ってます」
ぼく「何の病気で行ってますか」
患者「血圧が高いって」
ぼく「でも薬は飲んでないんですね」
患者「血圧下げる薬は飲んでます」
ぼく「今まで何か病気したことありますか?」
— يمر (@garbagetable) 2019年6月15日
患者「ないです」
ぼく「手術したこととかないですか?」
患者「ないです」
ぼく「ここに手術の痕みたいなのがありますけど」
患者「盲腸はやりました」
ヨクナシ! pic.twitter.com/BE7aq7P6mV
— さとみな (Satomina) (@muroyamuron) 2019年11月13日
Q. 想像できる最大の痛みを10として、今どのくらい痛い?
— かずくり (@kazu_clinica) 2017年12月17日
特に既往のない患者「10!!!」
SAHとAMIと解離と群発頭痛と尿路結石と痛風をサバイブした患者「4くらい…?」
病歴を的確に聞き出しまとめるのも能力だと思ってます。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年5月12日
人生最大の頭痛!ハンマーで叩かれたような痛みです!と言われ即CT行くのもいいけど、もしかしたら本当にハンマーで叩かれた人かもしれないじゃないですか。そしたら見るポイント変わってくるよね。
健康診断の問診票の「誰かに監視されていると感じた事はありますか?」の質問、本当に公安警察に尾行されている人間を想定していない
— twinrail (@twinrail_ut) 2020年3月21日
「喘息だと初めて言われたのはいつ頃ですか?」
— りなりん (@intubator_D) 2020年6月19日
↓
「そうですか、ところでいつ頃初めて喘息と言われたんですか?」
↓
「それは大変でしたね。その喘息と初めて言われたのはいつ頃ですか?」
君の前前前医から僕は
— るんばーる (@coffee_lumbar) 2019年3月19日
カルテ取り寄せたんだよ
記載全然全然無くたって
「終診になった」って
もう頼らない また1から書き始めるさ
むしろ0からまた問診を始めてみようか#転転転医#今日の外来ハイライト
最近、古畑任三郎の再放送を見ているせいか、問診のときの口調が古畑っぽくなってします。
— migunosuke (@migunosuke) 2021年6月4日
「えー、それまではそんな症状はなかった…。ところがー、3ヶ月前に右手が痺れていることに気がついた…。そこで近くのクリニックを受診した…。ということですねっ」
あやっぺ先生の問診#ギャル医者あやっぺ pic.twitter.com/bYCx7iE5sx
— 長イキアキヒコ🍀ギャル医者あやっぺ②発売中 (@sinitoma) 2021年11月11日
「ブラフ」を有効活用する。
「困ったことはない?」と聞くと「困ってないです」と返ってくるけど、「じゃあ万事順調ってこと!?すごい!」と続けると「いやあ全然順調ではないんです。実は〇〇がうまくいってなくて〜」と色々困り事が出てくる対話テク、もっと広まって欲しい
— Seitaro Shinagawa (@sei_shinagawa) 2022年1月26日
お酒やタバコの問診する時のコツは、想像より少し多めに聞くことだと思っています。
— Aiueotips (@aiurotips) 2018年12月25日
『タバコは1日だいたい2-3箱くらいですか?』などと聞くと、喫煙数がこれより少ない場合は少し安心して実際の本数を教えて下さいます。多い場合にはこの量でYesの返事が返ってくるので、だいたいの量が予測できます。
問診でいきなりマリファナは?って聞くとあまり答えないけど、
— ゆるふわますい🐶 (@jpusanes) 2020年4月24日
自分「IV drugやコカインは使ったことある?」
患者「いやいやないよ」
自分「マリファナは?」
患者「まぁそれなら…」
フ ッ ト ・ イ ン ・ ザ ・ ド ア 😇
違法薬物の使用歴を聞くときは、薬物がいかにも「当然で」「普通で」「聞いても驚かない」という雰囲気で尋ねる。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) 2018年8月28日
「東京に何年か住んでたら、麻薬の誘いも多いでしょ?」
軽く、あっさり聞くと、
「そうですね、結構あります」
「覚せい剤? マリファナ?」
態度を変えずに聴き続ける。
アル中患者に対して「お酒どれくらい飲んだんですか?」は「お前に関係ねーだろ」って怒られることがあるので、わたしは「おすすめのお酒ってどんなのですか?」って聞いてから「強そうですね!どれくらい飲めるんですか?」って聞いてる。そうするとたいてい嬉しそうに教えてくれる。
— まぁまぁちゃん🥺 (@MurmurNurse) 2021年1月25日
奥さんが病院で「アルコール強いですか?」って聞かれたので「ビールなら、、」って照れながら答えたら、「消毒で皮膚がかぶれないかどうかの確認です」って切り返された話、今年一番笑った。
— 新 和博@W ventures (@shinsan_vice) 2021年11月15日
アルコール(かぶれ)大丈夫ですか?に対する「いや〜、大好物ですわ笑」はもう法律で禁止してほしい
— いつつば (@sk_dv) 2021年12月3日
届ける「タイミングを逃す」ことのないように。
〜夜10時〜
患者さん「今日かかった先生が『抗生剤は要りませんよ』って仰ったんですけど、不安で…これは今日の処方箋です…」
ワイ「なるほど。ちょっとお待ちを(ゴソゴソ)、ここに感染症の本が2冊あって私も勉強させてもらってるんですけど、今日あなたがかかったのはこの著者の先生ですね😇」
ワイ「私たち世代はこういう先生達に無闇に抗生剤を出すなと厳しく指導されてますので、大まかな方針は変わらないんですけど、やっぱり不安ですよね。よかったら何故必要ないかもう一度ご説明させていただいて良いですか?」
軽く診察して、10分丁寧に説明したら、笑顔で帰っていったことがあったな…
このエピソードが真として。説明不足もあるだろうけど、説明を理解して疑問や不安が湧いてくるまでのタイムラグってそんなもんよね。
医者だって学会・講義・薬品説明などの「質問ございますか?」タイムではポケーッとして、終わった後になって「そういえば…」と言いがちだしね。
他の人に時間を取らせたくない、変な質問で恥をかきたくない、自分だけ得をしたい…など理由は様々ありそうですが、医師患者間でもきっと同様だろう。
説明を聞いた直後に質問するのって頭脳的に高等技術だと思うんですよ。まずある程度の理解が前提条件になる。説明を聞きながら疑問点を抽出し、これから解答が提示されるかどうか意識しながらそれを保持し続けなければならない。タスクの同時進行だ。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2021年11月13日
だから、これを患者に求めるのは甘えでしょう。
受け手の「きもち」や「環境」が整っていない状態では、情報は届きづらい。どれだけ理路が整っていて、どれだけ利得にあふれていても、受け取る準備ができていない人にはまず届かない。このことはわりとよく知られていると思うが、あまり語られない落とし穴もある
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) 2021年11月14日
情報の発信者と受信者の間に準備時間のズレがあることで、発信者には高慢なイメージが付きやすい。「私が前から言っていたように」「昔からわかっていたことだが」「だから言ったろう」といった言葉は、発信者のフラストレーションが漏れ出したもので、つい言いたくなる気持ちはわかるが……
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) 2021年11月14日
「俺は前から言っていた、しかしお前らは聞く耳を持たなかった」という指摘は発信者からするとまったくその通り、というかあらゆる情報において潜在的にそうなのであるが、それを言っちゃあおしまいよ、という部分だと思っている。ここは「落とし穴」である
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) 2021年11月14日
念入りに注意喚起しておくと、「だから言ったのに」は発信者のジレンマが如実ににじんだ悲しい鳴き声であり、受け手を萎縮させ、反発させ、情報の伝達効率をものすごく下げるので、個人的にはSNSで使わないほうがいいフレーズランキング第5位くらいに入っています。
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) 2021年11月14日
例えば外来の頭部MRIが正常だった場合、診察室に入ってきた患者に対する第一声は「大丈夫でした👌」一択なんですよ
— 佐治なじむ (@sajinajimu) 2020年1月7日
「MRIの結果ですが…」とか「これは頭を輪切りにして下から見た図でして…」とかどうでもええねん
消化管内視鏡の説明でも、患者が一番気にしているのは、ほとんどの場合『癌や潰瘍があるかどうか』なので、癌や潰瘍はなかったですよ、と最初に言ってあげると後がスムーズに行きます。
— tadanory /M.D./Ph.D. (@tadanory) 2020年1月8日
同じく外来の時は
— はる㌧🐖🕯️ (@dmpig_hrtn) 2020年1月11日
「先に結果から言うと心臓は大丈夫でしたよ。安心してください」
と言うようにしています
患者さんがまず欲しいのは安心ですよね https://t.co/QbUaidQEsx
居酒屋で不愛想な店員さんがいた。なぜだろう?と観察していると、ワンオペなんだと気付いた。「お一人で大変ですよね。」と話しかけると「そうなんです。実は、」と事情を話してくれた。次に料理を持って来られた時、さっきとは違い素敵な笑顔に。”理解された”と思った瞬間、人は自分から変わるのか😌
— 福島靖 | リッツ・カールトン流営業マン (@YasushiBoeing) 2020年12月27日
ゲーム開発で、「作ったことがある」「作ったことがない」で一番、差が出るのは「作る順番」「設計の重要性の順番」だ。
— 島国大和 (@shimaguniyamato) 2020年8月21日
俺は個人開発期間が有ってから業界に来たので、この順番はかなり的確だが、1つ大間違いをしていて、「人が安心する順番」というのがあって、これは個人開発ではわからなかった。
「人を安心させるパート」と「現場が作りやすい順番」は別物なのでそれぞれスケジュールを分けて作る必要がある。
— 島国大和 (@shimaguniyamato) 2020年8月21日
デザイナーにいう「いいからラフでまず提出してくれ」というの近いが「ちゃんと出来てきてる感」「どの方向にいくのか分かる感」がないと人は不安になるし細かいことを言いたくなる。
今日、健康診断に言ったんだけど、病院の先生がレントゲン見ながらうーんって唸ってたから深刻な病気!?とか焦った。そしたら
— pato (@pato_numeri) 2020年9月17日
単に最近はソフトの力でこのうっすら写ってる肋骨を消せるんだよ!凄いだろ!って新機能を自慢されただけだった
新研修医へのマジで大切なアドバイス
— たぬきち🦝自宅警備医 (@TOTB1984) 2020年3月16日
どんなに忙しくても虫歯が無くても、歯科で口腔内の定期的なクリーニングは必須
30歳を過ぎると歯科受診してない人の大多数が歯周病持ち
口が臭い医者ってだけで、外来での患者さんからの心証は最悪です🤭
ビジネス向けの記事でちょい難しいけど、傾聴と自己開示という項目が書いてる。医者ってあまり個を出さないよね。うま〜く個人的見解を出していけると名医になれるのでは。#DevelopersIO 1on1 ノウハウの共有 https://t.co/HiAddgWXsl
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年2月19日
病名をアルファベット3文字くらいで言われた時の俺。 pic.twitter.com/avSJvyk9aL
— にろみや (@niroMIYA_) 2021年11月10日
これERCPのICするときにお勧めの文句なんですけど、
— Dr.モトー診療所 (@Dr_moto_clinic) 2021年11月11日
「胆管挿管がどのくらい難しいかというと・・・
2階から、1階にいる人の眼に目薬さすようなものです」
こう言うと、たとえ処置が不成功に終わっても大抵は納得してもらえます。
実際そのくらい難しいです。
⬆️大学の恩師より
「え、私いくつに見える?」
— まえうしろ (@nyudogumo_saiko) 2021年11月24日
「...上が104で下が67かな」
「血圧じゃなくて」
看護師さん「今からストレッチャーで手術室行きますけどご気分どうですか?」
— さんちぇ (@S0311_tre) 2021年11月11日
ワイ「出荷される牛の気分です」
看「wwwwwwwww気分悪くなったりされてないですか??wwwwww」
ワイ「アッソッチデスヨネ!!!!!!!ゼンゼンダイジョウブ!!!!!!!」
最初、ムンテラってムーンテラスの略だと思ってた(綺麗な月が見えるおしゃれなテラス)。
— うめしゅ (@kumamonfunashi) June 24, 2018
先生に「学生さん、ムンテラ行く?」って聞かれたときに「え 行きます!めっちゃ行きたいです!」ってノリノリで答えてしまったのは今でも申し訳ないと思ってる。
ポリクリの時の話
— 考える絵文字 (@TFE1207) 2021年8月19日
外科の先生「ちょっと医局からエッセンファイル持ってきてくれ👨⚕️」
🤔「はい!(何か凄い仕事を任されたっぽいぞ!)」
…
🤔「出前のメニュー表かよ…」
エッセン:ドイツ語で食事
▼関連記事
日記
今日の学び お店のお酒がボトルや瓶で出てきた場合、頑張って飲みきるくらいだったら、ちょい残しした方が店員さんの“まかない”になって優しい世界かもしれない。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年2月10日
「残さず食べる」とか「最後まで手を抜かない」とかに価値を置きがちな人生だけど、ちょっとくらい“お残し“するのも人間関係を続ける上では大事なことなのかもなと思った。漫画も気になるところで来週へ続く方が楽しめるもんね。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年2月10日
「問題解決」「効率」「コスパ」大好き人間だからグチャグチャしたところに嬉々として突入して一度にまとめてアレコレやりたがる性質なんだけど、だからこそ待てる時は待てる人間になりたい。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2022年2月10日
編集後記:ポケモン要素ちょっと薄くない?
2022/02/19 約11100字
2022/02/20 約12800字。別記事から話題を持ち込み。
2022/03/16 更新。約13000字。
関連記事
▼初期研修病院選びについて
▼専門科選びについて
▼大学院も考えてる人向け
▼本物の医者向け記事