白緑ωガイドライン

医学、雑学、ライフハックなど。「こいつ”使える”な」と思われるような記事を書いていきます。読み方はご自由に。

【💢】クレーム回避で無敵時間を作るためのガイドライン_20210205

仕事をしているといつか遭遇してしまうのが「クレーム」です。

 

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いかなる職種でも頭を悩ますモノでしょうが、医療現場では心身ともに不安を抱える方が多く集まるため、どうしても発生しやすい環境と思われます。

 

もちろん、こちらに非があれば仰る通りの丁寧に対応をするべきなのですが、最初から難癖をつける目的でやってくる方も残念ながら一定数います。こういった人に時間を費やすのは、他の待っていただいてる患者さんにとっても不利益です。

 

よって、多数の方を守るために、時には毅然とした対応が必要な場面があります。

 

ところで、主にゲームの世界にはフレーム回避というテクニックが存在します。回避行動に設定されている1秒に満たない無敵時間を使ってやり過ごす熟練の技です。

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今回はその技術になぞらえて、クレームをうまく回避していこうといった趣旨の記事でございます。

 

 

▼目次

キーワード:クレーム、クレーマー、リスクマネジメント、対策、回避、接遇、特別扱い、例外対応、クチコミ、口コミ、レビュー、ヒートアップ、タイムアウト

 

 

▼過去記事

kmshzr-im.hatenablog.com

kmshzr-im.hatenablog.com

 

 

2022年1月28日

 

とはいいますが・・・。

 

 

誠実にやってる医者でも訴訟リスク超えて命を狙われる時代ですよ。ネットの発言であろうと気をつけないとね。医者が民衆をバカにしてるといつか後ろ指だけでなく刃物を刺されるよ。

 

 

 

こういう事件の話を聞くと、いろいろとその社会的な意味を考えたりするのですが、いくら考えても単に「そういうリスクがある」としか思えません。◯◯するべきであった、とか、◯◯で予想できなかったのか?というようなものではなく、ある一定の確率で降り掛かってくるリスク。

自分たちも、いつもそういうリスクの上に生きているんだろうな、と感じざるを得ません。

www.cokermarin.com

 

 

事件がきっかけで「熱心に医療貢献したのに恨まれた」的なエピソードが次々に明らかになってますが、私はそもそも医者は恨まれるのも仕事の一環と思います。

 

普段から宗教的な考えをしてないと常人は死を運命だとか仕方ないことだと割り切れないでしょう。一時的な感情の捌け口になるのも役目なのでは。

 

恨み悲しみといった感情が暴力とリンクしやすくなってしまったのが問題であって。「こんなに頑張ったのに患者に理解してもらえない」ってのはそれこそ独善的な感情の押し付けではないでしょうか。

 

・・・この議論は、また別の機会に。

 

 

危機察知

僕のヒーローアカデミア】307話「おひさ!!」の感想・考察まとめ【ヒロアカ】 - 漫画考察ブログ|シンドーログ

まず、「なにか揉めそうだな」と事前に察知するスキルを磨きましょう。

 

 

 

 

ちょっと高いお店に過剰なサービスを求める人々、医療機関に過剰な要求を求める人々と根っこは同じなんだろうな。

 

「これだけやっても”こんなもん”なんだ」といった経験を得る機会が社会全体で少なくなってるんだろうなとも思う。

 

 

隠したがる割に言葉の端々に医療用語が混じり注文が多い人いますよね〜〜。相手が医療関係者だと専門用語をそのまま使った早い・質の高い診察にできるので、変に隠さず最初に明かした方が良いと私は思います。

 

 

科に限らず、予診票に何も書かない人は「む…」となるけど、どちらかというと詳細に情報書いてある人の方が「むむむ…」となる。

 

たとえば、お薬手帳に「○○でアレルギー」など記載が "びっしり" 書かれている人をみると""気をつけなきゃな""と思います。

 

 

 

「特別対応」は諸刃の剣

 

 

 

 

 

クチコミはカチコミの前兆?

病院のクチコミは大抵マイナスのことしか書いてません。不満がない人はわざわざ特別にコメントしないためです。そこをついて、わざと悪質なコメントを書き込み、削除を提案し金銭を稼ごうとする業者もあるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

togetter.com

 

こういった詐欺には注意ですが、治安維持のためにも、言われもない誹謗中傷には完全無視せずに定期的に監査の目を入れることが必要そうです。

togetter.com

 

 

 

 

 

 

 

togetter.com

 

 

危機管理ー!

実際に発生してしまった時に、どう立ち回るかも習得しておきましょう。

 

人を呼ぶ

 

 

 

時間を置く

 

 

 

相手も人間である

「構ってほしい」アピールの手段としてクレームをつける人、いますね。。。

 

丁寧語には丁寧語で、タメ語にはタメ語で。これが医療現場の正解だろうなぁ。やけにタメ語に厳しい医療職がいるけど相手によってはアリでしょう。

 

 

 

そういや私も無意識に外来では「お待たせしました」と事実だけ言ってるな。「お待たせしてすみません」とは言わない。

 

 

 

 

togetter.com

 

 

 

 

予防接遇

クレームは発生しないに越したことはありません。未然に防げるのがお互いのためにとっても良いことでしょう。

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クレームを受けることが多いのは、本当に自分に非があるからかもしれません。火種を起こしていないか見直してみませんか?

 

 

 

前回じぶんで新たな投薬しといて初手「変わりありませんか」と尋ねる医者たまに見かけるけど普段から思考停止プレイングばかりなんだろうなと感じる。

blog.tinect.jp

 

 

「同じような境遇な人がいる」「同じことに悩んでる人がいる」といった『あなただけではないですよ』の声も医師が提供できる貴重な情報のひとつ。

 

「教科書的には〜ですけど、個人差けっこうありますね。私が診たなかでは○○な人もいました」的な使い方をしてます。教科書は医者の経験に説得力をもたせるエッセンスですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

www.hihukai.net

 

 

人には人の事情がある

 

 

www.hihukai.net

 

輸血すれば救命できる。救命できる命は救命しなければならない。ってのもある種の信仰なのかもしれない。でも、これを信仰とみなすなら病院という場に来た以上はこちらも尊重してもらいたくもある。信仰バトルだ。

 

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以上。お変わりはありませんか?

 

ここまで読んでお変わりないわけないじゃろがい!

 

敵が無敵の人ならば、こちらも無敵になりましょう。

 

 

 

 

2022/02/05 約18000字

2022/02/07 微更新。約19100字

2022/02/20 更新。約19300字

 

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