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何科に進むか、何かになれるか(2021/09/07版)

医師には専門科を決める時期があります。初期研修という2年間のモラトリアム期間があるのですが、今の制度だと専門医機構への登録作業が必要なため、2年目の秋頃には心を決めなければいけません。

 

秋までに決めないといけないということは、夏までには候補を絞って下調べや見学、根回しなどを終えていなければなりません。でも一度決めた心が揺らぐことだってあるでしょう。つまり、春までには決めて以下略。

 

社会は悩めるだけ悩む時間も与えてくれません。

 

しかし、多くの医師にとって、選んだ科は生涯の仕事となるわけです。いくら給料がいいからといって、QOLが高いからといって、興味のないことを続けていくには人生は長すぎるでしょう。

 

専門科選びは生涯の伴侶選びに通ずる。

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しらんけど。

 

というわけで、今回は、専門科に悩む若き医師を対象にツイートをまとめました。ひさびさに真面目な内容です。

 

 

▼目次

キーワード:初期研修、後期研修、専門、専門医、志望科、メジャー、マイナー

 

 

▼初期研修病院選びについて

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▼大学院も考えてる人向け

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何科になる?

lifehack-by-a-young-eye-doctor.net

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各科勧誘ツイート集

これまでに私が見聞きしたTweetを集めました。偏りがあっても怒らないで。

 

※分類は新専門医制度の基本領域を参考にしています。

 

消化器内科

 

 

 

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呼吸器内科

 

神経内科

 

 

 

 

 

 

 

 

血液内科

 

腎臓内科

 

感染症内科

 

腫瘍内科

 

 

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外科

 

 

 

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脳神経外科

 

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整形外科

 

 

 

形成外科

形成外科を筆頭とした外傷を「直す」作業、正解は決まっているけど、そこに至るまでの思考と施行は自由なところが数学的で面白いなと思います。

 

 

産婦人科

 

 

小児科

 

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泌尿器科

 

 

 

 

精神科

精神科は診察室に入ってから椅子に座るまでの間にだいたい診断つけられるのが(言葉は悪いけど)面白いと思ってます。

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皮膚科 

 

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耳鼻咽喉科

 

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臨床検査科

 

 

 

 

リハビリテーション

 

 

 

 

総合診療科

 

 

救急科

 

 

 

麻酔科

 

 

放射線

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病理

 

 

 

 

いろいろ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分語り

自己分析したときがありました。

 

 

 ●麻酔科を選ばなかった理由

麻酔科って色んなタイプの外科医とコミュニケーションとらないといけないお仕事じゃないですか。あまり気にせずマイペースを貫ける人なら苦じゃないかもですが、自分は結構まわりの目を意識してキョドっちゃうタイプなので厳しいと思いました。

 

放射線科を選ばなかった理由

救急外来やってて画像診断に苦手意識が芽生えたのと、物事に対しての諦めが早いことから適正ないな〜と感じました。画像診断をするには全身の解剖を理解するのは前提として、白いの黒いのが血なのか脂肪なのか生理学の知識と放射線や造影剤の性質などを理解しないと何も”読めない”のですね。範囲が膨大すぎる。血管内治療も難しそうだし、治療だと末期の人を診るのがつらいな〜ってのもありました。

いうて今も画像診断的なことをやってるわけですが。

 

●病理を選ばなかった理由。

これも実は色んなタイプの外科医とコミュニケーションとらないといけないお仕事。フラジャイルという漫画があるんですが、これに悪性腫瘍か良性腫瘍かの判断を下す重みが描かれていて、あ~~~ってなりました。あといろいろ性に合わないと思った。

 

 

 

 

 

2020年6月末の某日

物議を醸したツイート(文章だけ引用します)

今外科で先生に何科志望か聞かれて正直に精神科ですって答えたら「治らない患者診て楽しいの?」って言われて胸糞悪すぎて足踏んでやろうかと思ったわ

 

これ、「治らない患者診て楽しいの?」に胸糞悪くなる気持ちはわかるんですが、憤るのではなく、Anserをちゃんと言語化してほしいんですよね。楽しいですか?

 

もちろん「治らない病気を一緒に支える」「複雑な経過に診断をつける」「気持ちに寄り添う」などの楽しさ(難しさ)は理解してますが、それは医者が自己満足して悦に浸ってるだけだろと言われたら否定できますか。

 

私が何らかの患者の立場なら治せるもんは治してほしいと思いますけどね。病気が治ると患者も医者もハッピーになれる。「治らない患者診て楽しいの?」は嫌味ではなく、素朴な疑問といえる。

 

 

ま、楽しいって言葉が語弊を招いたのだとは思いますが、「治らない患者診て楽しいの?」を批判するあまり「治る患者を診て楽しい」と思う気持ちまで批判しないでほしい。と思いました。まる。

 

 

いただいた意見

絶対に治らないって前提があるのは安心で楽しいよ。。失敗がないからね。。。

焦って結果出さなくて良いからね。

 

ダメ元だと腰を据えて取り組めますよね。「治せたはずなのに治せなかった」があると心がヤバいです。

 

他国であれば即ホームレスの患者さんたちに幾分か人間らしい生活環境を提供することができます!

社会復帰を根本的な部分からいちばん真摯に考えてるのは精神科なんじゃないかなって思います。

 

相互理解が進むインターネットであってほしい、。

 

 

弊科は数字や図で評価できるのが良いですね。たとえば痛みは未だ数値化に至ってないけど、視力は数値化できてるので、数字をもって良くなった/悪くなったと本人に説明できる。

 

OCTや眼底写真を見せれば剥離も膜も円孔も、浮腫や出血なども、素人相手にバシッと伝えられる。ただの高性能な写真なだけなので見るのに知識はいらないから話が早い。雰囲気が伝わればヨシ!

 

まぁ本人が画像を見れるかどうかは別として。少なくとも家族には見せられますかね・・・。

 

▼オススメの科です!

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2021/09/07 約17500字 

2022/01/22 更新。約18000字

 

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