小ネタです。
医療専門用語という括りのなかでも同音意義語がしばしばあり、会話中にどっちのことを話してるんだ?と迷うことがたびたびあります。
パッと思いついたのを列挙してみます。
医療系の同音異義語
てんかん
癲癇→意識消失するやつ
転換→いわゆるヒステリー
ひとくい
非特異→特異的ではないやつ
人食い→ビブリオや溶連菌
急にこの疾患は人食い的に~と言われるといきなりものすごい性癖を聞かされてる気分になりませんか? なりませんか…。
きんい
近位:解剖学で、ある基準となる場所により近いところに位置していることを表す言葉。
近医:近くの医者
こうしん
亢進:腱反射とか
口唇:くちびる
交信:宇宙人とやるやつ
高診:御をつけて「お前診ろよ」を丁寧にした言い方
たいかん れいかん
ラッパー被れなのでカルテでも韻を踏む。体感としては体幹に熱感なし、冷感も冷汗もなし。
— かたぐら子 (@cat1021gla) April 11, 2018
そうこう
尿管結石見つけて走行! 坐薬を探していざいけ倉庫!
— かたぐら子 (@cat1021gla) January 7, 2019
「先生わたし初めてです! 坐薬の経験ありません!」
そう? こうして入れるんだ.そう来なくっちゃ,やってみよう.
破るぜ装甲! 立てるな爪甲!
挿肛して奏効! YEAH!
そうかん
そう簡単に挿管できないものです
— かたぐら子 (@cat1021gla) December 20, 2018
昨日ICUで胃管挿入に苦戦した結果
— K (@snowdosnow) October 19, 2018
「胃管が進んでいかんね」
と言ってしまたことを懺悔しますので神様許して。
総胆管の解剖はそう簡単にはわからない!
— かたぐら子 (@cat1021gla) January 28, 2019
ただのダジャレだYO!!
効果と硬化、近位と近医、体側と対側、経鼻と軽微、減少と現象、嗜好と施行 etc…
— かたぐら子 (@cat1021gla) November 4, 2018
どちらもよく使う言葉がゆえの電カル特有の誤変換 あると思います!
略語etc...
DM
— すきえんてぃあ@すーちゃん (@cicada3301_kig) September 19, 2018
内科医「糖尿病」
皮膚科医「皮膚筋炎」
ASD
内科医「心房中隔欠損症」
精神科医「自閉スペクトラム症」
SSS
内科医「洞不全症候群」
精神科医「小鋭棘波」
LTG
外科医「腹腔鏡下胃全摘術」
精神科医「ラモトリギン」
名前空間で衝突しスギィ
略語は便利だけど乱用注意!
ブーム去ったけどこれすき。タイトル回収。
社交性不安障害 緊張病 違い
社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい、英: Social Anxiety Disorder: SAD)あるいは社交恐怖(しゃこうきょうふ、英:Social phobia)は、愚かに見えないかとか、場に合っていないのではとか、他人に辱められることに強い不安を感じるために、社交状況を避けたり、耐えていることによって、相当な苦痛があるとか生活に重大な支障があるという精神障害である[1]。対して、正常な内気は、単に知り合いのいないパーティを怖がるといったものである[1]。対して社交不安障害では、そうした社交状況においてほぼ毎回、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こる[2]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BA%A4%E4%B8%8D%E5%AE%89%E9%9A%9C%E5%AE%B3
緊張病は、興奮・昏迷を基本として、①カタレプシー(同じ姿勢を固持する)、②反響言語(相手の言葉をオウム返しする),反響動作(相手の動作を反復する)、常同症(同じ動作をつづける)、拒絶症(態度や行動で拒否を示す)、無言など、特徴的な症状を示す症候群です。
統合失調症のみならず、うつ病、双極性障害、脳炎などによる器質性精神病などが原因のこともあるため、慎重な診察が必要となります。生命維持のための基本的な生活活動(食事摂取や飲水、休息、清潔動作など)ができなくなるため、脱水や低栄養、身辺の不潔、褥創、誤嚥、失禁、廃用性の筋萎縮や関節拘縮などが合併しやすく、身体的なアセスメントやケアが必要となり、多くの場合入院治療が必要となります。
社交性不安障害→不安障害の仲間?
緊張病→統合失調症の仲間?
Goodpasture症候学ってパスツールさんが見つけたのか!?
1919年、世界的な流行をみていたスペイン風邪について研究中の米国の医学者グッドパスチャー (w:Ernest William Goodpasture) が、血痰を伴う進行性の糸球体腎炎について報告している。これが現在グッドパスチャー症候群として知られる疾患の最初の報告である。
違いました。グッドパスチャーさん、ごめんなさい。
クッシング多くね?
外科と言えばクッシングさんがプロフィール聞くだけで強い。
— かたぐら子 (@cat1021gla) August 14, 2018
アメリカの外科医。脳神経外科の開拓者。 1895年ハーバード大学卒業。脳腫瘍分類に業績を残し,32年クッシング潰瘍,クッシング症候群を発表。https://t.co/e3tmMcQkHu
同一人物・・・!
アミロイドーシス サルコイドーシス 違い
アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれるナイロンに似た線維状の異常蛋白質が全身の様々な臓器に沈着し、機能障害をおこす病気の総称です。複数の臓器にアミロイドが沈着する全身性のもの(全身性アミロイドーシス)と、ある臓器に限局してアミロイドが沈着する限局性のもの(限局性アミロイドーシス)に分けられます。
全身性アミロイドーシスでは、心臓の障害(心不全や不整脈)、腎臓の障害(ネフローゼ症候群や腎不全)、胃腸の障害、末梢神経や自律神経の障害(手足のしびれ、麻痺、立ちくらみ、排尿の異常、便秘、下痢)などがしばしばみられ、舌、甲状腺、肝臓が腫れることもあります。アルツハイマー病では認知症症状が、脳アミロイドアンギオパチーでは脳出血などの脳卒中の症状がみられます。
アミロイド蛋白が沈着するのがアミロイド。心・腎・ニューロパチー、巨大舌。アミロイドといえばコンゴ・レッド染色。アルツハイマーもアミロイドーシスの一部、と気づいたとき電撃が走りました。
サルコイドーシスは原因不明の多臓器疾患である。若年(20~30代)と中年40~50代)に好発し、両側肺門リンパ節、肺、 眼、皮膚の罹患頻度が高いが、神経、筋、心臓、腎、骨、消化器などの臓器も罹患する。診断は臨床的、画像所見に加えて、壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が組織学的に証明されて確立する。既知の原因による肉芽腫と局所性サルコイド反応は除外されなければならない。特に治療上注意すべき臓器は眼、肺、心、神経、腎などquality of life や予後に関係する臓器の障害は十分な管理が必要である。
本症発見時約1/3は無症状で、健康診断等での胸部異常影で発見される。霧視・羞明・飛蚊・視力低下などの眼症状で発見される場合が最も多く、次いで皮疹、咳、全身倦怠感などが多い。その他、発熱、結節性紅斑、関節痛、全身痛などがある。臓器障害による症状が乏しくても全身倦怠感、発熱、関節痛、全身痛などの全身症状のためにquality of lifeが著しく侵される場合がある。
類上皮細胞肉芽腫ができるのがサルコイド。両側肺門リンパ節腫大(BHL)もしくは霧視ときたらサルコイド。結節性紅斑もありますね。心・腎・ニューロパチーはこっちも?
紛らわしい言葉や概念を整理し区別していくことが勉強って感じがしますね!
勉強頑張りましょう!
2019/01/28 約3500字 執筆時間/60min
かたぐら子 (@cat1021gla) | Twitter
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