この本を読んでの感想です。
最終的な結論は他のHow to本と共通しているが、誰でも実現可能なレベルまで落としたKnow-howが詰まっている。発達障害の人にみられやすい"性質"を持つ人に役立つだろう。 #ぐら子レビュー
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月27日
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 KADOKAWA / 中経出版 https://t.co/241G7Vbuph
巻末の精神科医の解説も一読の妙がある。ここで触れられているが、重度の発達障害やADHDの人には「分厚い本を読んで実践する」ことがまず難しいでしょう。図解もあるが文章量が多くやや煩雑。よってこの本のリーチャブルな対象は昨今のインターネッツに多い"自称発達障害"なのだろうなと思います。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月27日
この本に人の顔の名前の覚え方として「失礼なあだ名をつける」というものがありますが、僕も病棟患者把握の際に実践しております。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月27日
言える範囲だと"サイダー熱中爺さん"とか(熱中症対策に毎食サイダー1本飲んでDM悪化した人)、一発であの人ねとなるので便利。 https://t.co/AzqoX6RaT5
借金玉さんの「発達障害の僕が『食える人』に変わったすごい仕事術」、やっていこう…という気になれるいい本だった。机をきれいにする方法を見てとても元気になったしやっていける気になった pic.twitter.com/vqIqgJKsow
— 青柳美帆子 (@ao8l22) June 17, 2018
大人のADHD・発達障害の話題
はインターネットでは割とポピュラーです。
この手の方々はその悩みが故に自己分析が鋭く、独特な表現をすると感じています。それは普段あまり悩んでいない人にも役立つ生き方のコツになりえると私は思っています。
ユニバーサルデザインならぬユニバーサルライフハック的な感じ?
私もこういう独特な表現をしがちですがそういう人間なので…。
というわけで、主にTwitterで得た知見を自己分析と併せてまとめてみました。
▼目次
忘れ物・無くし物・落とし物のモンダイ
以前、自分の忘れ物の多さに嘆いてこういう記事を書いたことがあります。
自己分析ですね。自分なりの対策を見つけて忘れ物を減らすことができました。立派な小学生になれたね!
失敗を前提としたリカバリー能力を養え
名文。
— ゆうすけさん (Ver.3.0.0) (@usk666666) April 15, 2018
忘れ物をしまくる、というカードを持って生まれてきてしまったのは仕方がないよね。
携帯の充電ケーブルは5本ずつ買います。無くす前提で。 https://t.co/Rlutu9bGPs
旅行のたびにあちこちに札忍ばせるから全部かき集めたらそこそこになりそう
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月14日
成金だから「忘れていたヘソクリを見つけたときの得した感」を未来の自分にプレゼントするため家中のあちこちに一万円札を散らばせている。
— かたぐら子 (@cat1021gla) April 16, 2018
忘れた・無くした時のリカバリー能力を高めるやり方は非常に有用です。リカバリー能力は人生RTA(リアル・タイム・アタック)すると身に付きますよ。失敗をしないとリカバリー能力は養えない。
これは自分の人生RTAの一例。予定の組み方が下手くそ。
ADHDはミスした後で「ああああああミスをしてしまった~~気を付けないと~~」と考えること「自体」に過集中して直後に全く同じミスを起こす
— ぬけみち (@nukemiti) March 24, 2018
わかる~。自分の力に頼らずシステム化することが良いですね。
サービスエリアにあったトイレの個室の内鍵なんだけど、ぜったいスマホとかの忘れ物発生しない超絶グッドデザインでは pic.twitter.com/Vl27b4hRiX
— わかめごはん推進派ぴこ (@picco_lo_) August 12, 2018
BIGLOBEさんが調べてくれたところによると、いまは試験的に北海道にだけ設置してるらしい。NEXCO東日本とベストという会社の共同開発。
— わかめごはん推進派ぴこ (@picco_lo_) August 14, 2018
忘れ物対応にかかる職員の時間が6割減ってすごいhttps://t.co/fzXVCQtSIG
「ADHDが靴紐結んで部屋を出る直前に忘れ物を思い出したとき用にレインシューズカバーを玄関に設置」という
— CB (@CBydbbmpg) October 21, 2018
失敗を前提としたソリューションを考案した。 pic.twitter.com/dIr8F7BVYl
体を張って車のキーを守ってくれた沖矢昴さん達 pic.twitter.com/8fRIpi9aUu
— 九車 (@kukuruma_1224) May 28, 2018
これとかすごいリカバリー。
例えばボールペンを使いたいときに手元にないイラツキを防ぐためにあちこちにボールペンを置いておくようにしている。モノを少なくする方針とは真逆のやり方だけど、探しにいく手間暇を省く。
— かたぐら子 (@cat1021gla) August 11, 2018
整理収納アドバイザーについて
こうみえて(どうみえて?)私は整理整頓はもともと得意なんですよね。
ただ、この資格をとるにあたって
いかに効率良く収納するか→いかにモノを使いやすくするか
に思考をシフトできたのは大きな収穫だと感じています。
これを実現するためには不要なモノを減らすことが不可欠。
ADHDは忘れ物をするから大きなバッグにいろいろ詰めろというライフハックがありますが、整理整頓も理論と実践なので正しく学べばある程度は誰でもできるようになると思います。
前に書いた文書でも触れたけど、整理整頓や収納を突き詰めてくと属に言うミニマリスト的な近づいていく。管理しなければいけないモノを減らすことで、他のことに時間を使えるようにする一連のカツドウなのです。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月15日
忘れずに忘れないためのガイドライン2017 - 白緑ωガイドライン https://t.co/qsosPSS6WK
整理整頓は超能力でも特殊スキルでもなんでもなくて、なんら他と変わらない理論と実践の繰り返しですよ。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月15日
整理と整頓に分けて考える。必要なものと不要なものを区別するのが整理。整理したものをルールや規則に従って並び替えるのが整頓。
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月15日
整理→整頓の流れが大事。整理下手な人は収納グッズを買うところから始めてしまう。収納グッズという余計なモノが増えてますよ?
整理収納アドバイザー2級保持者って医者より少ないじゃん! 希少価値高いぞ! pic.twitter.com/KGzvu6eN7D
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月15日
整理収納アドバイザー2級 金さえ払えば1日で取れますよ 見ず知らずの人と話し合うというコミュ障にとっての試練はありますが
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月15日
興味のある方、一度調べてみてください。人生変わるかもしれませんよ。
万引き家族、貧しい家は物が多くゴチャゴチャしていて、裕福な家はシンプルな家具ですっきりと片付いているという対比が超リアルだった。家庭教師でいろんな家行ったけど、ほんとにそれだけで全てがわかってしまうんだよな
— ミザリ (@s1ckbutpretty) June 10, 2018
なぜかというと、親が取捨選択ができなくて、本人のキャパシティを超えたことをさせようとするんだよね。習い事複数に部活に塾に。そこに家庭教師が追加されたところで、一人で勉強する時間が増えない限り手の打ち用がない。頑張って親にもそれを伝えようとするんだけど、伝わらないんだな…
— ミザリ (@s1ckbutpretty) June 11, 2018
モノもTO DOも取捨選択を!
締め切り違反・遅刻のモンダイ
これはフォロワーの5%くらいは絶対わかってもらえると思うんだけど「書類に必要事項記入して返信用封筒に切手貼ってポストに投函する」って行為がものっすごい苦痛。特に重要度が中程度のやつがダメ。先送りにしてるうちに期限切れて「あああああああああ」ってなる。皆さん経験ありませんか?
— CK/旧七式敢行⚖️三日目西と-04a (@CK_Ariaze) June 20, 2018
対人関係が苦手すぎるオタクが、電話をかけるのを後回しにし続け、ずっと後回しにしていることが頭に引っかかり続けるために、さっさと電話した場合に受けるよりもはるかに大きいストレスに苛まれてしまう事例(私もよくやる
— ガリポリ (@hominum_human) July 24, 2018
ADHDの遅刻の要因って段階ごとに数種類あるっぼいけど、
— CB (@CBydbbmpg) June 10, 2018
カツカツのスケジュールだということを認識してるのにおもむろにスマホ見だしたり何故かくつろぎ出してしまう、通称「メロスタイム」はまさに「時間切れに伴う心の安定を目的に残り時間を削りに行く行為」だと思う。
「よくわかんないけど予定表見たり見通し考えるのがこわい」系のADHDは「メモリがいっぱいになることを本能レベルで拒否している」という仮説を立てて、自分専用の仕組みやツールを作り込んでその類の行動を「支援」したら驚くくらい「漠然とした恐怖」が解消されたのでおすすめ。
— CB (@CBydbbmpg) June 22, 2018
最近すぐに体調崩すの何でだろうと思ってたけど、ADHD全開で土日に予定を詰めまくってるからだとやっとわかった。
— CB (@CBydbbmpg) October 26, 2018
今までは「明日どこか行こう」と思っても昼過ぎまで寝てしまって結局家でダラダラしてしまって後悔すること頻発してたけど、アレ必要な休息だったっぽい。
タスクをため込む前にすぐにその場で消化するってのが強い生き方なんだと思います。私もどうせ忘れる前提でやらねばいけないことは後回しにしないで生きるように心がけて、心なしか人生が上手く回ってきたような気がします。
危機感のモンダイ
「ギリギリ間に合った」とか「ぶっつけでなんとかなった」など、通常ではヒヤリハット的な事案が、
— CB (@CBydbbmpg) July 27, 2018
緊急時に普段眠ってる脳が覚醒する快感も加わって「歪んだ成功体験」になってしまい、
対策どころか自らデンジャラスゾーンに突っ込んでいくようになるリアルカイジコースの破滅はADHDに多いと思う。
ADHDの危機管理能力の欠如って、
— CB (@CBydbbmpg) July 24, 2018
「ここ踏んだら崩れて落ちるんじゃないか?」って想像できないやつの他に、
「落ちてもなんか大丈夫だと思う」ってジャンルあって多分こっちのがヤバい。
ADHD理解してもらえないことランキング第1位:起きてても遅刻する
— もはみん (@mohamoha_min) June 6, 2018
足りないものがある。危機感だ。
この文章を書いてるときも後に予定あるのにそれを押してしまってますからね。遅刻に対する意識の低さ、後で頑張れば巻き返せるだろうという甘い見通し。なんで治らないんだろうな~!
他、わかりみ引用
このグラフ面白すぎるwww通常の人(vs自閉スペクトラムの人)ってやりたいこと削れるのwww衝撃だわwww pic.twitter.com/T926ms4hiY
— ornithine (@jingisukaan1) April 15, 2018
ADHDの興味のない情報インプット時に生じる「意識のシャットダウン」みたいな居眠り、
— CB (@CBydbbmpg) November 26, 2018
「脳が嫌がっている」ってのは比喩として秀逸だとは思うんだけど、
「好きなことに没頭するときに生じる『思考の枝払い』が起こらずに情報過多で脳がオーバーフローしている状態」と捉えた方が対処しやすいと思う。
メモリ足りない系のADHDの眠気は2種類、1つは睡眠不足からくるもの、もう1つは情報過多で脳がオーバーヒートしてシャットダウンしかけてるやつがあると思ってるんだけど、
— CB (@CBydbbmpg) December 13, 2018
昼休みに座ったままでも5分だけでも昼寝をすると、脳内のゴミがキレイに掃除されたような効果を感じるのでおすすめ。
ADHDに疲労が溜まると
— CB (@CBydbbmpg) November 9, 2018
「服を買う金が無いから服を売って、服を買いに行くための服がなくなる」みたいな2手先で生じていたミスが、
「コンビニのゴミ箱に家の鍵を捨てる」
みたいな神の一手に変わる。
時代や空気に流されない強い人間なので仕事で苛ついたときはハンドスピナーを回す
— かたぐら子 (@cat1021gla) 2018年6月27日
引用したツイート、参考にさせていただいております。
このまとめが他の悩める方々の参考になれば幸いです。
2018/12/23-27 約5700文字 執筆時間/不明