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読み方はご自由に。医学や雑学やライフハックなど。「こいつ”使える”な」と思われるような記事を書いていきたいです。

再現性

本屋の一角、自己啓発書コーナーを除くと華々しい成功体験がずらりと並んでるじゃないですか。テレビで見る顔、語るだけある素晴らしい結果、羨むほどの稼ぎ、自分もこうなりたい!と思って真似したりしてみますよね。
まぁ、上手くはいきません。
それはなぜか。だって、彼ら彼女らと僕は違いますもんね。頭も顔も性格も運動神経も環境も違うわけですから。同じことをしたって同じ結果は還ってきません。
僕はこれを「成功例に再現性はない」と格言化して心に刻んでいます。
再現性とは、ある事象がテーマとなった時に、それを成り立たせていると考えられる要素や要因に還元したときに、同じ要素や要因を条件として整えた時に、再びまったく同じ事象が起こる性質をそなえていること。

 

大学生らしく、進級試験を例に「合格=成功」「不合格=失敗」とします。

 

たとえば、大学で先輩が後輩に言う「勉強しなくても受かるよ」という言葉。これには数々の言外に含まれる前提条件があって、

「勉強しなくても(講義をちゃんと聞いていれば)受かるよ。」
「勉強しなくても(その場で頭を使って考えれば)受かるよ。」
「勉強しなくても(※個人比)受かるよ。」

など、言う人それぞれによって異なる含みがあります。また、大抵の人は自分の勉強時間を低く申告する傾向がありますし、いざ経験してみると大したことなかったなと思いがちです。

 

そういった認知の歪み、地頭の良さの違いや年度ごとに変わるかもしれない試験の難易度などなどを考慮せず、「勉強しなくても受かるよ」を鵜呑みにしてしまうと、まぁ、落ちますよね。

 

その先輩はたまたま合格できた、たまたま成功したにすぎません。極論、運が良かっただけです。もう一度同じように試験を受けたとして、胸を張って再び合格しているか怪しいのです。

 

最近強く意識している言葉に「成功例に再現性はない」ってのがあるんだけど、これって「症例報告のエビデンスレベルは低い」と同義なのだな。

— 🍂OphC🍂 (@kmshzr_im) 2016年7月17日

 

 

 

「タバコ吸いまくってるけど健康だ! 俺の肺は頑丈だからな!」

 

 

たまたまです。まだ大丈夫なだけです。いずれやばいことになるかもしれません。

 

 

 

「試験期間、毎日3時間睡眠でも平気だったぜ!」

 

 

たまたまです。平気ではなかったと思います。

 

 

 

「私食べても太らない体質だから♡」

 

 

たまたまです。数年後も同じことを言えてたらいいですね。

 

 

 

「この時間にガチャ引くと当たるよ」

 

 

たまたまです。運が良かったですね。

 

 

 

 

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タマタマです。

 

 

 

 

○○をしたら上手くいった!という体験談はあまりアテになりません。再現性がないからです。

 

ただし、価値が無いとは言いません。成功例の扱い方に関してはまた別の機会に言及したいと思いますが、自分に今求められているのはどちらかという点を意識してください。

 

僕はゲームが好きなのでマニアックに喩えてしまいますが、リアルタイムアタックといういかに早くゲームをクリアするかを競う遊び方があります。目的はゲームクリアで同じなのですが、人によって安定をとるか攻めをとるか思考が分かれます。

 

強敵に対し、レベルをどこまで上げるか。レベルを上げたほうが勝率は上がり安定しますが、そのぶん遅くなってしまいます。レベルを上げずに攻めると安定はしませんがそのぶん早くなり記録も狙えます。再現性の点では前者の安定志向のほうが運による誤差を減らせるので再現性が高いと言えます。

 

どちらが良い悪いではありません。ケース・バイ・ケースです。

 

進級試験は年に一回しかない一発勝負なので、再現性の高い方を選ぶべきだと思います。

 

 

とまぁ、これまで「成功例に再現性はない」を力説してきましたが、この逆も成り立つと考えています。

 

「失敗例に再現性はある」

 

人のふり見て我が振り直せ。同じ轍を踏まない。二の舞いを演じない。しくじり先生。反面教師。失敗は成功の母なり。ヒヤリ・ハット。インシデントレポート。僕が改めて言わなくても様々な訓示が溢れていますね。

 

「あのときもっと○○やっていればよかった。」

「徹夜して勉強したら眠くて頭働かなかった。」

「範囲終わらせることに夢中になりすぎて何も覚えてなかった。」

「寝なきゃと思って睡眠薬飲んだら寝坊した。」

「裏面に問題あるの見逃した。」

「シャーペンの芯を補充し忘れていた。」

 

失敗例こそ価値があり、それを再現しないように行動すべし。これを意識すると、綺羅びやかな本屋の一角、不安を煽る商売、自信有りげなパワーある広告など惑わされない穏やかな人生を歩めると思います。

 

成功をなぞるor失敗を避ける。

 

目に見えた失敗を避けるのは即効性があります。「失敗しない=成功」とは限りませんが、世の中には成功することよりも失敗しないことを求められる場面のほうが多いと思うんですよね。

 

 

まとめると

・成功例に再現性はない

・失敗例に再現性はある

・どちらをとるかはケース・バイ・ケース

 

 

**********

 

僕がブログを書こうと思ったのは、結果がどう転んでもサンプルになりえるなと思っているからです。「勉強せずにあれこれ語っていると落ちる」のだと。卒業できない・国試に受からない、これをもってこのブログは完成します。

 

 

完成させたくないです。

レビューブックマイナーは買い換えるべし!

レビューブックマイナーを買い替えました。ひととおり通読し、書き込みを移し終えたので感想を適当に。

 

www.medicmedia.com

 

 今回買ったのがこちら。第7版。

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー2017-2018

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー2017-2018

 

 

 4年生のときに買ったのがこちら。第5版。

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー

 

 

2年ごと、秋頃に改定されるようですね。イヤーノートにはマイナー科が載ってないので、よほどのことがない限り国試に向けた必携アイテムとなります。

 

CBTの前に用意する人も多いと思うので、少なくとも1版、4年の春頃に用意した人にとっては2版の改定がされることになります。

 

となると、買い換えるかどうか悩むラインですよね。

 

 

2版の改定を比べた自分の意見は、迷わず買い換えるべし です。

 

 

当然ですが最新の国試が反映されるわけで、赤字や下線部、メシュラン(☆)の変更があります。古い出題の下線部は撤廃された代わりに、赤字部分がかなり増えていました。

 

また、最近の国試で出題されたマイナーのマイナーな知識もそのまんま項目に追加されてるので、回数別の復習にもうってつけです。

 

あとは、平成30年度から国試出題基準が変わるようで、聞き馴染みのない言葉も増えていました。年々覚えなきゃいけないことが増えてきますね…笑 早いうちに医師免許とっておきたいものです。

 

 

科目別の感想

眼科

・かなりの画像が新しいものに差し替えられている。解像度も上がった。

・ちょこちょこ単語が専門的に更新されている。

 

耳鼻咽喉科

・それほど変更点は無し?

・耳垢塞栓ってそれ疾患か?笑


整形外科

・それほど変更点は無し?

・靭帯を様々な方向からみたイラストがありがたい

 

精神科

DSM-ⅣからDSM-5の改定が反映されていて、分類が変わったものが多い。

・心理精神機能検査の表やイラストが追加されていてわかりやすい。

 

皮膚科

・それほど変更点は無し?

 

泌尿器科

・ESWLについての項目が充実した。

 

放射線

全くの別物。国試に問われないからか消えた項目も多い。

・CTやMRIの仕組みもイラスト付きで解説されている。

・画像が増え、所見も併せて記載されているからすごくわかりやすい。

 

 

全体を通しての感想

・目次ページにも科目インデックスがついたのでシールを貼りやすい。

・改行や内容の移し替えがあり、疾患ごとのまとまりがスッキリした。

・表紙裏の素材がツルツルじゃなくてザラザラした感じになった。

・難読漢字や英語にフリガナがふられてある。

 

 

具体的にいうと、各疾患について箇条書きされてるなか、一項目だけ次のページに配置される、みたいな場面が少なくなりました(まだ残ってはいる)。

 

こういうちょっとした途切れがあると、ページをめくってる間に「あれこれなんの疾患だっけ?」と忘れちゃうことがあるんですよね。僕はあります。

 

時間がないときのパラ見でも見落としも減りますし、教材としてまとまった印象です。目次の部分も地味ながら快適になりました。フリガナは実習のときに助かります。素材感は個人的に好み。

 

 

 

こんな感じで、買い替えてよかったと思います。2版の改定、4年分の内容の更新はもちろん、細かい部分での使い勝手のよさも魅力的です。

 

下の学年の人は買い換えること前提で用意することをおすすめします。古い情報に価値はないわけですし、古本屋に売ることや後輩に譲ることを考えずガンガン使い古していくのがオススメでしょう!

 

1版前のを使っている5年生の方は、買い換えるかどうかご自分でご考えください! 

 

 

以上、なにかの参考になれば。

ポリクリで便利だった物まとめてみた。

ポリクリクリクラなど呼び方は様々あるようですが、医学部には臨床実習があります。一応なりともその実習を終えた身として、持っていてよかったもの・便利だったものをまとめてみました。あくまで一個人の意見なので半信半疑でご覧ください。

 

さて、実習中の持ち物ですが、とにかく「白衣のポケットに入るかどうか」が指標になります。バッグを持ち歩くのはいろいろな理由で厳しいです。感染防御の観点もありますしね。というわけで、持ち歩くものには胸ポケット、右ポケット、左ポケットといったわずかなスペースに入るコンパクトさが重要になってくるのです。

 

では、列挙していきます。

 

ボールペン

ペンケースを持ち歩くのは難しいと思います。とにかくこれ一本!という筆記用具は用意しておきましょう。まぁなにかと貰える機会は多いので勝手に増えていくと思います。使いたいときに使えるのが大事なので、一箇所にまとめず、ポケットに数本、バッグのなかに一本、スーツの裏ポケットに一本などと、とにかくあちこちに忍ばせておくといいと思います。それでも余ります。

 

クリアファイル

これはポケットには入らないのですが。わきに抱えて持ち歩きましょう。やはり何かと紙媒体のものは渡されます。机がないところでも筆記できるよう硬い素材のものを用意、あるいは中に下敷きを挟むなどしておくと便利です。ポケットファイルを持ち歩くのもいいかもしれません。個人情報に関わるものも持ち歩かないといけないときがあるので、中に入れた資料が落ちにくいもののほうがより安全でしょう。ペンを挟めるやつだとなお良しですね。

 

ホッチキス・クリップ

紙をまとめたいことは多いので。レポートは閉じて提出しましょう。医局に行けば貸してもらえますが、そう安々とお世話になるのは忍びないですし。

 

USBメモリ

レポートやパワポ作成などの際、先生から資料をいただくことがあるので出来る限り持ち歩いておきましょう。ちなみに、この世にはスマホと接続できるmicroUSBの端子がついたUSBメモリーがあります。一発で素晴らしい仕上がりになれば別なのでしょうが、自分みたいなレベルだとなにかとレポートを訂正&印刷しないといけないときがあります。大幅な変更ならいざしらず、ちょっとした誤字脱字の訂正のためにまたPCを開いて…というのは割と面倒です。これがあれば、スマホでちょちょっと直すことでその手間を省くことができます。

 

 

メモ帳・ふせん

スマホを出しづらい雰囲気な場合が多いので持ち歩きのメモ帳は必須です。最初は切り離しができるメモ帳を使って参考書に挟んでたのですが、ふとした拍子に紛失しがちなので、あらかじめ糊付けしてある付箋を使うようになりました。参考書や自作まとめノートにとりあえずで貼っておけば、忘れた頃に効率よく復習ができるかと思います。

 

 

文庫本ノート

無印良品で売っている文庫本みたいな見た目の小さなノートです。分類しようがない付箋の仮置き場として使ってます。まぁ普通に直接これにメモするのが本来の使い方なんですが。これを何冊も埋め尽くす勢いで勉強するつもりだったんですけど、なぜか今でも真っ白ですね…。とにかく、よくあるB5ノートとは違い、ポケットに入る小ささがこのアイテムのアドです。

matome.naver.jp

 

 

レビューブックシリーズ

メディックメディア社が出しているレビューブック(以下RB)は白衣のポケットに入ります。一冊で複数の科に対応できるので、あれこれ用意したくない(自分みたいな)モノグサな人におすすめです。でも、ぶっちゃけこれだけじゃ先生方のムントには対応はできません。図書館や自習室で成書を借りてその都度勉強しましょう。RB内科・外科は少し厚みがあるので白衣よりポケットが小さいケーシーやスクラブに入れるのは工夫が必要でした。

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー2017-2018

医師国家試験のためのレビューブック・マイナー2017-2018

 

 

 

イヤーノート(アプリ)

国試対策の決定版的なポジションで有名な一冊ですが、このアプリ版が非情に便利です。一度DLすればオフライン下でも使えるので、Wi-Fiに気を配る心配はありません。電子媒体なので文字列で検索できるのも当然ですが、自分でマーカーを引いた部分だけを抽出することができる点がなかなか役立ちます。例年、新学期~夏ごろまでセットで安く揃えられるのでその時期を逃さないようにしましょう。毎年新しく改定されるのですが、それにより他の書籍との参照ページがずれることがあるようです。ポリクリに併せて用意するか、国試を控える六年生になるまで待つかはお好みで。

イヤーノート 2017: 内科・外科編

イヤーノート 2017: 内科・外科編

 

 

コインケース

万札を崩したくても崩せないことって結構あります。前述の品々で既にポケットのなかはパンパンなので、普段使いの財布とは別に小さなものを用意しておくといいでしょう。財布を忘れたときにも役立ちます笑

 

ハサミ

コンビニで買う食品の選択肢が増えます。

 

 

 

ざっと思いつくのはこんな感じでしょうか。人によってはライターやリップクリームなどいろいろ持ち歩きたいものが増えるでしょうね。

 

スマホ時代とはいえ腕時計は欲しいですね。注意しなきゃいけないのが、病棟は自分の時計の時間で動いているわけではないという点です。世界標準時でもありません。その病棟の時計、あるいはその先生の時計で動いているのです。時を超えることがしばしばあります。僕はそれを強く強く学びました……。

 

靴に関しては指定の実習靴で行くようにとありますが、別段クロックスあたりのサンダル様なものでも注意されることはなかったと思います。自分は履き替えるのが面倒という理由で家からクロックスで大学まで行ってました。ただ、帰りに飲みに誘っていただいて、いい雰囲気のお店を薄汚れたクロックスで歩くのにちょっと気まずい思いをすることが多々あった、とはお伝えしておきます。

 

完全に好みですがケーシーはほとんど着ませんでした。上下揃えたんですけど、それで歩くとなんだか”違う”感じがしたので・・・。あと首周りがきついのが個人的に苦。ただ、どう頑張っても白衣は汚れてしまうので替えは必須です。

 

 

 

長く、しかしあっと言う間であったポリクリ期間ですが、もっと真面目に勉強しておけばよかったと後悔しています。実習態度の面でも相当やらかしてきてしまったので、うん、ダメだな自分!反省しよう反省!うん。すみませんでした。

 

実習終わった人、おつかれさまでした。

実習これからの人、頑張ってください。